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時系列インサイトツール(39個)

時系列インサイトサーバーが MCP で提供するツール39個です(2026.10 — 2026.09の33個にAI発見・ 生産分析ツール6つが加わりました)。チャットでは先頭に insight_ が 付き insight_analyze_asset のように呼ばれます。

39個全部がオンになっているわけではありません

最初からオンにしておくのは34種です(2026.10 再リリース(2026-10-20)、MCPゲートウェイのポリシー)。オフのまま入ってくるのは4つ — forecast_order_completion・autonomy_status・get_oee_losses・get_spc_chart — で、書き込みツール trigger_feature_pipeline は オンにできません。オン・オフを切り替える場所はAI管理コンソール › MCPゲートウェイ › ツール です → MCPゲートウェイ

  • これだけオンにしておいても、モデルが質問ごとにすべてを受け取るわけではありません — ゲートウェイのツール検索が質問に合うものを20個まで選んで載せます → MCPツールマップ
  • 時系列インサイトに新しいツールが追加されると、オフのまま入ってきます。管理者が一度変更した値は上書きしません。
  • 再リリース 8 まではコパイロットがオン・オフを持っており、get_attention_ranking など数個だけをオンにしていました。その値は移行されません。

何を聞きたいかで選ぶ​

聞きたいことツール
この設備は今大丈夫かanalyze_asset · get_asset_health
なぜ異常なのかexplain_asset_anomaly · analyze_alarm_correlation
以前にもこんなことがあったかfind_similar_anomalies · search_pattern
故障の兆候かcheck_failure_precursor · forecast_*
他の設備もそうかfind_fleet_outlier · find_similar_assets
このタグは何を測っているのかget_asset_profile · get_asset_tag_relations
今日どこから見るべきかget_attention_ranking · list_findings
このオーダーは時間通りに終わるか・なぜOEEが低いかforecast_order_completion · get_oee_losses · get_spc_chart
AIが最近何を変えたかautonomy_status · list_findings

異常検知・予測 — 対象別にペアを成します​

detect_* は今異常か、forecast_* は今後どうなるかです。対象が 6種類あり、それぞれペアがあります。

対象異常検知予測見るもの
設備センサーdetect_asset_anomalyforecast_asset温度・圧力・振動のような実測値
システムリソースdetect_system_anomalyforecast_systemCPU・メモリ・ディスク
OEEdetect_oee_anomalyforecast_oee可用率・性能・品質
RAM(信頼性)detect_ram_anomalyforecast_ramMTBF・MTTR・故障率
EMS(エネルギー)detect_ems_anomalyforecast_ems消費電力・炭素排出
生産(ワークオーダー)detect_order_anomalyforecast_orderオーダー基準OEE/RAM/EMS
対象列(target_columns)を渡さなくても構いません

detect_asset_anomaly · forecast_asset は対象タグを指定しないと設備に紐づいた タグを自ら探して実行します。特定のタグだけを見たいときのみ指定してください。

基盤モデルは異常検知が IBM Granite TSPulse、予測が Granite-TTM R3 です → AIモデル

センサー異常スコアは «補正スコア» です — 閾値デフォルト5.0

detect_asset_anomaly のスコアは呼び出しごとに0~1に揃えた値ではなく、分析ウィンドウ直前区間を 基準にして「普段の揺れの何倍外れているか」(ロバストz)です。threshold を省略すると 5.0です。🔴 0 を与えると「自動」ではなく基準中央値より少し高いだけでも異常と カウントします。

OEE・RAM・EMSのようなドメイン側の detect_* は依然として呼び出しごとに0~1に揃えたスコアです — 両者の threshold は尺度が異なります。

予測ツールの失敗はステータスコードで分かれます
内容応答
データ不足TTMの代わりに単純外挿で出し 200・model_used: "NAIVE" — 予測できなかった列は dropped_columns に、全部できなければ422
対象が存在しない・入力が誤り404・422
推論サーバーに接続できない503 + Retry-After
メタストア(PostgreSQL)に接続できない503・upstream: "postgres_unavailable"
その他(設定誤り・重み読み込み失敗・コード不具合)500 — 単純外挿で覆いません

信頼区間を要求したのに付いてこなかった場合、応答の bounds_reason が理由を示します → 時系列インサイト


過去と照らし合わせる — 「以前にもこんなことがあったか」​

この4つが時系列インサイトの核心です。値を見るのではなく波形の形を比較します。

ツールすること
find_similar_anomalies今の波形に似た過去の異常を探す(TSPulse埋め込み近傍探索)
search_pattern指定した時刻までの波形をウィンドウとして同じ形の過去区間を探す
check_failure_precursor今の波形をERRORアラーム直前の波形集合と照らし合わせリスク度を出す
find_fleet_outlier同じチャネルを使う同種設備同士を比較し、一つだけ外れているものを探す
これが「警報値超過」と異なる点

閾値は «線を越えたか» だけを見ます。上の4つは線を越える前の形を見ます — 故障直前に いつも現れる揺れが今また見えれば、値自体はまだ正常範囲でも引っかかります。


設備1台を総合的に見る​

ツールすること
analyze_asset一度に全部見る — 健康スコア・センサー・状態・アラーム・OEE/RAM/EMS・原因ヒント
get_asset_healthセンサー+OEE+RAM+EMS+アラームをまとめた0~100健康指数
explain_asset_anomaly異常が検出されたタグ・アラーム・状態変化を結びつけ原因を推定する
get_asset_contextその設備の日次総合分析要約文(LLMが読みやすい形)
find_similar_assets埋め込みコサイン類似度で似た設備を探す
list_asset_tags設備に紐づいたタグ一覧

どこから始めればよいか分からないときは analyze_asset 一つから始めてください。 残りはその結果から 絞り込むときに使います。

健康指数の読み方 — 2026.10再リリース3で変わったこと​

get_asset_health のスコアは «100 − 減点» です。今回の版で減点と判定保留のルールが変わりました。

  • 非稼働減点は «計画外» 非稼働のみをカウントします。 セットアップ(SETUP)・計画停止・カレンダーの計画停止と休日・シフト時間外は減点しません。 どうカウントしたかは応答の idle.basis が示します。

    idle.basis意味
    unplanned計画外非稼働としてカウントしました
    all_planned非稼働はすべて計画されたものでした — 減点なし
    held状態を初めて見てからまだ時間が浅く判定保留 — 減点なし
    plan_partialカレンダーを読めなかった、またはその設備のシフトウィンドウがカレンダーにありません — 24時間稼働と仮定せず、読み取れた計画停止のみ差し引きます
    plan_unknown状態ソースがなく旧方式(稼働比率)でカウントしました
    no_dataデータがありません — 減点なし
  • 履歴が短い領域は0点ではなく «判定保留» です。補正済みタグがまだないセンサー領域、履歴が短いOEE・RAM・EMS領域は点数から 除外され held_domains に理由(insufficient_data)とともに記載されます。残った領域で等級を出した場合は grade_provisional: true となり、チャット応答には 「Held domains … not judged」、「Grade is PROVISIONAL」が付きます — 暫定等級として読んでください。

  • 文字列タグ(原因コード・停止理由のような名札)は categorical に分類して異常スコア・予測・統計から除外します。除外する理由が応答に記載されます — 「値が来ない」ではありません。get_asset_profile にも«カテゴリ(文字列コード — 数値分析対象外)»として表示されます。

  • フィーチャーストアで点が30個未満の区間は異常スコアを付けず insufficient_data のままにします(新規タグの最初の区間・収集の空白)。 0点(正常)ではありません。


タグが何を測っているか — プロファイル​

ツールすること
get_asset_profile各タグが何を測っているか・正常範囲・信頼度
get_asset_tag_relations設備内で一緒に動くタグのペアと先行-遅延(因果候補)
タグ名が暗号のようなとき

現場のタグ名は TIC_1023_PV のように人が読みにくいものです。get_asset_profile がそれを 「何を測る値なのか」に解きほぐしてくれるため、AIが見当違いのタグを選んで答える事態が減ります。


アラームを統計で見る​

ツールすること
get_alarm_stats頻度・優先度分布・Topアラーム設定・Topタグ
analyze_alarm_duration持続時間分析 — 劣化検知、MTTA(平均認知時間)推移
analyze_alarm_correlationアラームとセンサータグ間の相関関係
detect_alarm_anomaly時間帯別アラーム発生パターンの異常
forecast_alarmアラーム頻度トレンドで未来パターンを予測

AI発見と注意設備 — 2026.10で追加されたもの​

AIが自ら見つけておいたものを読むツールです。新たに計算せず、時系列インサイトがあらかじめ作成した 発見・ランキング・状態を返します。管理コンソール時系列インサイト → AI自律画面と同じ資料です → AI管理コンソール

ツールすることデフォルト
get_attention_rankingサイト別**「今日まず見るべき設備」**ランキング — 開いている発見・健康スコア・24時間トレンドで付けた注意スコア(0~100)と理由3つ、前日比ランキング変化オン
list_findingsAIが見つけておいた発見一覧 — 設備異常・オーダー目標未達・データ途切れ・データ品質・連鎖停止・故障リスク・AI自律変更など。深刻度・緊急度・根拠・状態(open・acked・closed)オン
autonomy_statusAIが自ら行う改善(正常基準線・異常判定スコアラー)の現在の状態 — モード・使用中バージョン・シャドウ・候補・一時停止オフ
検証前の判定はチャットに載せません

list_findings は人の承認前の «シャドウ» 発見を返しません。現場に通知済みのものだけが 質問への回答に使われます — 表示だけ付けておいてもAIが要約する際にその表示を落とし、検証前の判定が事実として伝わってしまうためです。

オーダー目標未達の発見は根拠ができてから開かれます

2026.10再リリース3(ルール版 order_shortfall-3)から«オーダー目標未達»の発見は2つの場合判定を保留し開きません。

  • オーダーが始まったばかりのとき — 経過が60分(計画期間の半分を超えないように)未満(held:early)
  • 計画通りだったとしても現時点までに出ているべき数量が1個未満のとき — 1個を数時間で作るオーダーのように数量で進捗を測れない場合(held:no_progress_evidence)

すでに開いていた発見がこの条件に該当すると out_of_scope でクローズされます。開始から止まったままの大きなオーダーは保留に引っかからず、そのまま開かれます。

生産分析​

ツールすることデフォルト
forecast_order_completion進行中のワークオーダーが計画終了までに目標数量に到達するか — 予想最終良品数(P10~P90)・到達確率・予想完了時刻・不足数量オフ
get_oee_lossesOEEがなぜ低いのか — 稼働率・性能・品質損失時間、6大損失、停止原因(短時間停止を含む)、プラットフォームOEEとの対比。デフォルト直近24時間(最大744時間)オフ
get_spc_chart設備・製品の不良率管理図(p管理図、過分散時はLaney p′) — 中心線・管理限界・Western Electric信号オフ
forecast_order と forecast_order_completion は異なります

forecast_order は今後のオーダー群のOEEトレンド、forecast_order_completion は今走っているオーダー一つが 目標を満たすかです。「このオーダーはいくつ足りないか」は後者です。


フィーチャーストア・状態​

ツールすること
get_asset_features健康スコア・異常スコア・アラーム・状態・生産指標
get_feature_statusスケジューラージョブ一覧・最終実行時刻・バックフィル状態
health_checkサーバーと依存ネットの状態 — イベントストア(Cassandra)・メタストア(PostgreSQL)・推論サーバー・埋め込み
trigger_feature_pipelineパイプライン手動実行 — 🔴 書き込みであるためポリシー上ブロックされておりオンにできません
回答が«データがありません»と出るとき

設備総合・類似度系はフィーチャーストアに事前計算された値を使います。スケジューラーが動いていなければ ツール自体は問題なく接続していても答えが空になります — get_feature_status で最終実行時刻から 確認してください。


関連ドキュメント​