Allen-Bradley AB-EtherNet (PLC-5 / SLC-500 レガシー)
AB-EtherNet は、Allen-Bradley のレガシー PLC — PLC-5、SLC-500、MicroLogix — が使用していたイーサネット通信方式です。CIP / EtherNet/IP が標準化される前の世代のプロトコルで、PCCC (Programmable Controller Communication Commands) コマンドをイーサネット上に載せて送る形式です。
このゲートウェイは共通統合エンジンの AB-ETH アダプタで通信します。
AB の現行シリーズである ControlLogix / CompactLogix (Logix5000) については EtherNet/IP ページを参照してください。AB-ETH はそれより前の世代の PLC 専用です。
| シリーズ | ページ |
|---|---|
| PLC-5 / SLC-500 / MicroLogix 1100~1400 | 本ページ (AB-ETH) |
| ControlLogix 5550 | EtherNet/IP |
登録フォームの入力値
| 入力欄 | 入力内容 | 例 |
|---|---|---|
| IP アドレス | PLC の IP | 192.168.0.10 |
| ポート | CSP ポート — EtherNet/IP の 44818 ではありません | 2222 |
| Station (station) | DF1 宛先ステーション番号 | 1 (デフォルト) |
| 応答タイムアウト (read-timeout) | 応答待ち時間 (ms) | 3000 |
AB-ETH は CSP over TCP/2222 を使用します。44818 は EtherNet/IP(CIP — ControlLogix)の
ポートであり、このドライバとは異なります。このドライバは読み取り専用です (write 非対応)。
PLC 側では、RSLogix 5 / RSLogix 500 で EtherNet モジュール (例: PLC-5/E、1747-AENTR、1761-NET-ENI) が有効化され、IP が設定されている必要があります。
タグの PLC アドレス表記
このドライバは Integer (N) データファイル の word / ビット read に対応します。形式は
N<file>:<element>[/<bit>]:<TYPE> — TYPE は必須です。
| 表記 | 意味 |
|---|---|
N7:0:WORD | Integer file 7、element 0 (16-bit 符号なし) |
N7:0:INTEGER | 同じ位置、16-bit 符号あり |
N7:3:DWORD | element 3 から 32-bit (2 word、符号なし) |
N7:3:DINT | element 3 から 32-bit 符号あり |
N7:5:FLOAT | element 5 から 32-bit 実数 |
N7:10/0:SINGLEBIT | element 10 のビット 0 (Boolean) |
対応する TYPE: WORD(u16) / INTEGER(s16) / DINT(s32) / DWORD(u32) / FLOAT /
LONG(s64) / QWORD(u64) / DOUBLE / BOOL / SINGLEBIT(ビット)。TYPE を省略すると
読み取りができず、値が空のままになります。
F8:0、B3:0/0、T4:0.ACC、ST10:0 など) は非対応Float(F) / Bit(B) / Timer(T) / Counter(C) / Status(S) / String(ST) ファイルの表記は、この
ドライバでは受け付けません。実数値はラダーで N ファイルへミラーリングして N<file>:<elem>:FLOAT
で読み取ります。文字列(ST) は非対応です。
データ形式の対応
| PLC の値 | データ形式 | アドレス例 |
|---|---|---|
| 16-bit 整数 (符号あり) | Integer | N7:0:INTEGER |
| 16-bit 符号なし | Word | N7:0:WORD |
| 32-bit 整数 | DInt (符号あり) / DWord (符号なし) | N7:3:DINT |
| 32-bit 実数 | Float | N7:5:FLOAT |
| Bool / ビット | Boolean | N7:10/0:SINGLEBIT |
よくある問題と対処
| 症状 | 考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 「Connection refused」 | ポートを 44818 で登録 / EtherNet モジュール未装着 | ポート 2222 を確認、1761-NET-ENI のような外部 EtherNet アダプタを追加 |
| 「File not found」 | 該当データファイルが PLC に存在しない | RSLogix 500 の Data Files でファイル番号を確認 |
| 値が壊れる | アドレスの TYPE と実際のビット幅が不一致 | :WORD(16-bit) ↔ :DWORD/:FLOAT(32-bit) を区別 |
F8:0 / T4:0.ACC が読めない | N ファイル以外の表記は非対応 | ラダーで N ファイルへミラーリングし N<file>:<elem>:<TYPE> で登録 |
| MicroLogix だけ動作しない | 一部の MicroLogix 1000 は PCCC over Ethernet 非対応 | Ethernet を備えた 1100/1400 へ交換、またはシリアル NET-ENI 経由 |
移行メモ
PLC-5 / SLC-500 は生産終了となり、RA (Rockwell) からの新規販売は行われていません。老朽化したラインを ControlLogix / CompactLogix へ交換した場合は、EtherNet/IP ページの手順に移行してください。交換直前の段階で PlantPulse の 収集履歴の表示 から As-is データをバックアップしておくと、新旧 PLC の検証に役立ちます。
次のステップ
- 高度な設定 — REST API の AB-ETH サンプル
- 同一サイトに ControlLogix が混在する場合は EtherNet/IP ページも併せて参照