DCS の接続 (OPC UA)
DCS は専用ドライバーではなく、DCS が提供する OPC UA サーバー経由で接続します。Edge は
OPC UA クライアント(OPCUA ドライバー)としてそのサーバーに接続し、値を読み取ります。DCS
ごとに個別に作ったドライバーはありません。
以下の DCS のいずれも、実際の現場設備で Edge との接続を検証していません。 顧客への導入事例も まだありません。運用中の DCS に接続する前に、テスト環境で先に確認してください。
対象 DCS とメーカー公開情報
すべて同じ方法、つまり DCS の OPC UA サーバー → Edge OPCUA ドライバー で接続します。
下の表の「確認済みの内容」には、メーカーの公式文書で確認した内容だけを記載しています。公式文書で
確認できなかったものは「要確認」としています。
| システム | 接続方式 | 確認済みの内容 | 出典 |
|---|---|---|---|
| Honeywell Experion PKS | DCS の OPC UA サーバー | 要確認 | — |
| Yokogawa CENTUM VP | Exaopc OPC UA Interface Package | R3.82 — DA · A&C 互換、Windows Server 2022 Standard / Windows 11 Enterprise LTSC 2024 の Exaopc PC、CENTUM VP R6.12 / R7.01 対応。セキュリティポリシー(OPC Foundation 認証情報に基づく): None · Basic128Rsa15 · Basic256 · Basic256Sha256 · Aes128-Sha256-RsaOaep · Aes256-Sha256-RsaPss、ユーザー Anonymous · UserName · X509。既定ポートは公開情報なし | Yokogawa Exaopc · OPC Foundation 認証 |
| Emerson DeltaV | DeltaV OPC UA Server (Application Station · ProfessionalPLUS、または PK Controller 内蔵) | ワークステーションのサーバーはクラシック OPC DA · A&E · HDA をラップする COM→UA ラッパーで、OPC UA Activation License VE2200 とクラシック OPC サーバーライセンスが必要。PK Controller 内蔵サーバーは DA のみで、アクティベーションライセンス不要。署名 · 128/256bit 暗号化 · 証明書に対応。既定ポートはデータシートに記載なし。Emerson DeltaV を参照 | Emerson データシート |
| ABB 800xA | DCS の OPC UA サーバー | 要確認 | — |
| Siemens PCS 7 | OpenPCS 7 OPC UA server (OpenPCS 7 ステーション / OS の Windows サービス) | OpenPCS 7 V8.2 マニュアル(2016)に基づく — 別途ライセンスが必要、既定ポート 4863(opc.tcp://[HostName]:[Port])、Alarms & Conditions 対応。クライアント証明書を [ApplicationPath]\PKI\CA\certs に置くと信頼され、信頼されていない証明書は [ApplicationPath]\PKI\CA\rejected に移されてセキュア通信が拒否される。最新版とは異なる場合あり | OpenPCS 7 V8.2 マニュアル |
| Siemens PCS neo | DCS の OPC UA サーバー | 要確認 | — |
| Schneider Foxboro | DCS の OPC UA サーバー | 要確認 | — |
| Emerson Ovation | Ovation UA application (Ovation SCADA server · CPS の構成要素、クライアント · サーバー) | Workstation · ELC · OCC100 · OCR3000 で動作。X.509 証明書認証 · メッセージ署名 · セッション暗号化。既定ポートは公開情報なし | Emerson — OPC UA Interoperability in Ovation |
| Rockwell PlantPAx | DCS の OPC UA サーバー | 要確認 | — |
ほとんどのメーカーは既定ポートとセキュリティポリシーを公開していません。IP とポートがわかれば、Edge の接続画面の [Find endpoints] で DCS が提供するセキュリティモード・ポリシー・ユーザー認証を直接確認できます — 下記の 4 を参照。
1. DCS 側で OPC UA サーバーを有効にする
OPC UA サーバーを有効にする方法と必要なライセンスは DCS ごとに異なります。公開文書で確認した ライセンスは上の表に記載しました。手順は DCS メーカーのマニュアルに従ってください。 この文書は DCS 側のメニューや手順を扱いません。DCS 管理者と一緒に進めてください。
2. エンドポイント URL とポートを確認する
DCS 管理者から OPC UA サーバーの IP とポート を受け取ってください。エンドポイント URL の形式は次のとおりです。
opc.tcp://<IP>:<ポート>/<パス>
- ポートは DCS 管理者に確認します。
4840は OPC UA の既定ポートにすぎず、DCS が 別のポートを使う場合があります (例: 上の表の PCS 7 マニュアルでは 4863)。 <パス>は Edge 画面の サーバー名 欄に入れます。パスがなければ空欄のままにします。- サーバーが示すエンドポイントアドレスにホスト名が含まれていても、Edge はそのホストを 入力した IP に置き換えて 接続します (ポートとパスはそのまま)。
- セキュリティモード・ポリシーは別途受け取る必要はありません。接続画面で [Find endpoints] を押すと DCS が 提供するエンドポイントが表で表示され、[Use] でその値を入れます — エンドポイント照会。
3. 読み取り専用アカウントを使う
DCS の OPC UA サーバーに読み取り専用アカウントを作り、そのアカウントで接続してください。
Edge の OPCUA ドライバーは書き込みに対応しているため、アカウントで書き込みを禁止しておかないと、
Edge 側のタグ書き込み(REST · Node-RED)が DCS の値を変えてしまうおそれがあります。
4. セキュア接続 (Sign / SignAndEncrypt)
DCS とは セキュア接続を推奨します。 接続追加画面の DCS カードで新しく作った接続は、セキュリティモードが
SignAndEncrypt から始まります。汎用の OPC UA 画面で作った場合はセキュリティモードを変更してください。
- 接続画面の Security (channel encryption) グループで [Find endpoints] を押し、DCS が提供する エンドポイントのうち使う行の [Use] を押してから保存します。
- 初めて接続すると DCS のサーバー証明書が拒否され、案内が表示されます。フィンガープリントを DCS 側の証明書フィンガープリントと 照合してから [Trust this certificate] を押します。まもなく再接続します。
- DCS がエッジ証明書を拒否した場合 («The server refused the secure channel…»)、OPC UA server › Client connection certificates タブでその接続のエッジ証明書 (.der) をダウンロードし、DCS の信頼リストに追加します。 方法は DCS メーカーのマニュアルに従い、DCS 管理者と一緒に進めてください。
画面とエラー文言は OPC-UA — セキュア接続 に あります。HA 構成では信頼は 機器ごとに 別々に行います。
5. Edge に接続を追加する — 現在の画面で
現時点では既存の OPC UA 接続登録画面(/ui/connect/opcua)で追加します。
| 入力欄 | 入力する値 |
|---|---|
| IP アドレス | DCS OPC UA サーバーの IP |
| ポート | 手順 2 で確認したポート |
| サーバー名 | エンドポイント URL のパス部分。なければ空欄 |
| ユーザー / パスワード | 手順 3 の読み取り専用アカウント。両方空欄なら匿名接続 |
| セキュリティモード / セキュリティポリシー | 4 で [Use] によって入れた値 |
| ディスカバリー | false 推奨。true だと起動時にノードツリー全体を走査し、大規模サーバーでは負荷が大きい |
タグの PLC アドレスには NodeId を入力します — ns=<番号>;s=<文字列> または ns=<番号>;i=<整数>。
NodeId は DCS ごとに異なるため、DCS 管理者から受け取るか、OPC UA ブラウザーツールで確認してください。
入力欄とアドレス表記の詳しい説明は、次の文書にあります。