業務プロセス — 誰が、いつ、何を
ゲートウェイを現場でどう運用するかをまとめた文書です。画面の使い方ではなく 役割と順序を扱います。
チュートリアルとは異なります
チュートリアルが「PLC 1台を初めて接続する」であれば、この文書は 「ゲートウェイ複数台を継続運用する」です。
役割 — アカウントは 1 つです
Edge は**admin アカウント 1 つ**のみです。ユーザごとにアカウントを分ける構造ではありません。
⇒ パスワードを知っている人 = ゲートウェイを操作できる人です。役割の分離は製品ではなく 運用ルールとネットワークアクセス制御で実現すべきです。
| 実際に分かれる役割 | 担当業務 |
|---|---|
| 設置者 | ゲートウェイを配置し、接続・タグを作成する |
| 現場運営者 | 値が入ってくるか確認し、断線時に報告する |
| システム管理者 | アップグレード・バックアップ・パスワード管理を行う |
パスワードを現場に配布しないでください
アカウントが 1 つなため共有が簡単です。ただし共有した途端に設定を変更した人が特定できなく なります。設定変更が必要な人だけが知っていなければなりません。
全体フロー
矢印がレーンを跨ぐ箇所が引継ぎポイントです。
1. コミッショニング — ゲートウェイ 1 台をセットアップするまで
| 順序 | 業務 | 文書 |
|---|---|---|
| 1 | 配置位置・ネットワーク構成決定 | ネットワーク構成 |
| 2 | EDGE_ID 命名規則確定 | ワンライン設置 |
| 3 | インストール | インストール — 選択から検証まで |
| 4 | パスワード・APIキー変更 | 初期パスワード変更 |
| 5 | 接続登録 + Test connection | 新しい PLC 接続追加 |
| 6 | タグ登録 | タグ登録 |
| 7 | 値確認 | リアルタイム値確認 |
| 8 | 受入点検 | 本番環境受入基準 |
EDGE_ID は後から変更が困難です上位プラットフォームに登録された情報と不整合が生じます。複数台を配置する前に 命名規則を決めてください — 現場でその設備を呼ぶ名前と同じでなければなりません。
2. 正常運用 — 定期業務
| 周期 | 業務 | 担当 |
|---|---|---|
| 毎日 | 値が入ってくるか、断線した接続がないか確認 | 現場 |
| 週 1 回 | ディスク余量確認 | システム管理者 |
| 月 1 回 | 設定バックアップ → バックアップ / リストア | システム管理者 |
| リリースごと | アップグレード検討 → アップグレード | システム管理者 |
現場巡回はスマートフォンでも可能です → モバイル巡回点検。
ディスクは予告なしに満杯になりません
容量はタグ数 × 収集周期 × 保存日数で決まります。タグを増やした場合は、そのタイミングで ディスク推移を再確認してください → データベース モデル。
3. 変更 — 設備が増減・変更された場合
| 業務 | 順序 |
|---|---|
| PLC 追加 | 接続 → Test connection → タグ → 値確認 |
| タグ一括追加 | CSV 一括アップロードを使う |
| 収集周期変更 | ディスク影響を先に計算する |
| ゲートウェイ交換 | 設定バックアップを先に取得する — リストアすれば接続・タグがそのまま復活する |
設定は作り直せません
時系列はデータ再収集で対応できますが、接続・タグ定義は人が作成したものです。 機器を操作する前に設定バックアップを取得してください。
よくあるズレ
| 現象 | 大抵の原因 |
|---|---|
| 「いつからデータがない」 | 日次点検をしていない。断線は静かに始まる |
| 「ディスクが満杯になった」 | タグだけ増やして保存日数をそのままにした |
| 「誰が設定を変えたか分からない」 | アカウント 1 つを複数人で使用 — アクセス自体を絞るべき |
| 「アップグレード後に起動しない」 | バックアップなしでアップグレード。アップグレード前バックアップは必須 |
| 「引き継いだが EDGE_ID 体系が不明」 | 命名規則書がない |