業務プロセス — 誰がいつ何を
プラットフォームを組織でどう運用するかをまとめた文書です。画面の使い方ではなく、役割と 順序を扱います。
チュートリアルとは異なります
チュートリアルが「一人で初めて一度やってみる」ことなら、この文書は 「複数人で継続的に運用する」ことです。担当が分かれ、引き継ぎが発生する箇所を示しました。
役割は3つだけです
| 役割 | 画面表記 | 業務内容 |
|---|---|---|
| ADMIN | システム管理者 | アカウント・セキュリティ・設備マスタ・システム設定すべて |
| API | API開発者 | 外部システム連携。トークンでAPIを呼び出し |
| USER | 一般ユーザー | 照会中心。変更権限なし |
MANAGERは「付与できない」役割です
役割ごとに表示されるメニューが異なります → ログインと画面構成。
ライフサイクル — 3つの局面
全体を役割別レーンで見るとこうなります。矢印がレーンを越える場所が引き継ぎポイントです。
1. 導入・コミッショニング — 一度だけ、しかし確実に
| 順序 | 業務内容 | 担当 | 成果物 |
|---|---|---|---|
| 1 | インストール | 構築 | 起動済みプラットフォーム → インストール |
| 2 | 初期パスワード全量変更 | 構築 | 引き継ぎ文書 → 初期パスワード変更 |
| 3 | IDルール確定 | 構築 + 現場 | 命名規則書 → ドメインIDルール |
| 4 | サイト → 設備 → タグ登録 | 構築 | 設備マスタ |
| 5 | Edge接続・収集検証 | 構築 | 画面に値が入る |
| 6 | アラーム閾値設定 | 現場 | アラーム定義 → アラーム管理 |
| 7 | アカウント発行・役割付与 | ADMIN | ユーザー一覧 → ユーザー管理 |
| 8 | 引き渡し確認 | 現場 | 引き渡し確認書 |
3番を飛ばすと戻すのが困難です
IDは画面・API・レポート全体にそのまま埋め込まれます。急いで付けたIDは長く残ります。 登録を始める前にルールを文書化してください。
2. 通常運用 — 周期のある業務
| 周期 | 業務内容 | 担当 |
|---|---|---|
| 毎日 | アラーム確認・対応、収集途切れ確認 | 現場 |
| 週1回 | ディスク・リソース推移確認 → モニタリング | ADMIN |
| 月1回 | バックアップ復旧リハーサル、アカウント整理 | ADMIN |
| 四半期 | パスワードローテーション → クレデンシャルローテーション | ADMIN |
バックアップは「受けること」ではなく「復元すること」です
受けただけで復旧を試したことがない状態が最も一般的な失敗です。リポジトリが3つあるのでなおさら です → データベースモデル。
3. 変更・拡張 — 設備が増えたり変わったりするとき
| 業務内容 | 順序 |
|---|---|
| 設備追加 | マスタ登録 → タグ → 収集確認 → アラーム |
| タグ意味変更 | 既存データと単位が混ざらないか先に確認 |
| 連携追加 | APIアカウント発行 → トークン → IP制限 → APIマニュアル |
タグを再利用しないでください
使用中のタグの意味を変えると、過去データと新データが同じ名前で混ざります。 レポートは それを区別できません。新しいタグを作成してください。
引き継ぎポイント — ここでよく途切れます
| 引き継ぎ | 引き渡すもの |
|---|---|
| 構築 → 現場 | アカウント一覧、変更したパスワードの保管場所、IDルール書、引き渡し確認書 |
| 現場 → システム管理者 | 障害時の連絡経路、診断tarball作成方法(./doctor.sh) |
| 担当者交代 | 上記すべて + 最近の変更履歴 |
パスワード値自体を引き継ぎ文書に書かないでください
どこに保管されているかを書きます。値は別の秘密管理手段で引き渡します。
よくずれるポイント
| 症状 | たいていの原因 |
|---|---|
| 「誰がこれを変えたかわからない」 | アカウントを共有して使用 — 人ごとにアカウントを作成してください |
| 「アラームが多すぎて誰も見ない」 | 閾値を導入時に決めて触っていない。四半期ごとに再調整 |
| 「データがいつから無いか」 | 収集途切れを毎日見ていない。毎日点検に組み込んでください |
| 「引き継いだのにパスワードがわからない」 | 引き継ぎ文書に保管場所がない |